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美しいあなたの言葉で、心は育つ。

声は響き
響きは形
形があるので、声は命のあるものにたいして影響を与える

植物に声をかけて育てたり
食べ物に「好き」「愛してる」と声をかけるのと
「嫌い」「ばか」と声をかけるのでは後者の方が早く腐ってしまう

もっとわかりやすい例でいうと
太鼓の上にさらさらの砂を乗せて
低い音を鳴らした時と、高い音を鳴らした時では
砂の描く波紋が変わる

目に見えない音、声には形がある

それが耳から身体に入り
人の心を作り、その心が形になっていく

「はい」という返事は
漢字で書くと「拝」と書く
「拝む」という事だ

検証稽古をしてみると分かるが
姿勢を正して気を付けをしている人を
後ろからや前から軽くツンっと押してみる
（押す力は違いを検証できればいいので、軽くでいい）
「でも、だって」とか「いやだ」とかネガティブな言葉で立つと簡単にぐらついてしまうが
「はい」と返事をすると、声の響きが腹に向かって真っすぐ集まるので
身体が安定する。ふいに顔の前にパンチを出してもビビることはない

そしてもう一つ重要なことが検証によってわかる
それは、押す側が、「はい」と相手に向かって声をかけるだけでも安定してしまう

逆に、「ばーか」と言って押すと崩れる

声の響きが相手に影響を与えているということ

じゃあ、組手の対戦相手に「ばーか！」と言ってやれば
相手は弱くなるんじゃないかと思うかもしれないが

声は出した人、本人の身体に一番響いているので
自分が一番弱くなる

道場では、こどもたちが「はい」と返事できるようになるまで
結構何年もかかる
大人も返事できない人が多い

やれと命令してやらしても身に付いたとは言えない
ただの支配になってしまう

では返事のできる子を育てるにはどうしたらいいのかというと
親や指導者が「はい」と返事することである

こちらから進んで「はい」という響きをかけてやる
この響きでこどもは育つので

どんな言葉で育てるのか
とっても大切なことだ

愛とは、与えることからしか生まれない

「はい」という素敵な返事を
夫婦で、親子で
実践してください

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