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2023年8月7日　奉納演武

大分県宇佐市の粟島神社にて、麻山館長、ギタリストの清水ひろたかさん、いのちの舞の木村徳子さんと共に奉納演武を行わせていただきました。
粟島神社の元永公之さん、大変お世話になりました。

今日は、奉納についてお話いたします。

神社でお参りをするときには、パンパンと二回拍手をします
これは神様に「来ましたよ」とお知らせするためです。

道場でも良く生徒に話しますが、音には形があります。
太鼓の上に砂をまき、低い音を鳴らすかで波形が違うように。
音は振動によって耳から身体に入っていくので
音によって心身は形作られます。

その振動の性質を活かして作られたのが言葉です。

思い遣りのある言葉の振動と
意地の悪い言葉の振動

綺麗な川のせせらぎの振動と
都会の無機質な騒音の振動

これらを浴び続けた先の心身の変化を想像するとよくわかると思います。

次に、微生物の話をします。

例えば日本酒造り
日本酒は人間が作ることはできません
実際に作っているのは微生物たちだからです。

蔵一面に炭を入れたり、うたを米に聴かせたりします。
その振動によっておこる磁場に反応してどこからともなく微生物が集まってきます。

その微生物たちが米を分解し、性質を変化させ米を腐敗させることなく
発酵させて米は日本酒になります。

明治まで日本の動物は一種類も絶滅することはなかったと聞きました。
それは、森でいきる多様な生き物たちと、人間が棲み分けをしていたからです。

山の尾根から上、奥山には「八百万の神がいるので入らない事」として
大切に森が守られてきました。

この森には照葉樹林が光と影を生み、土が肥え、動物たちの餌があり、水源となりました。
そこにはたくさんの微生物が生息し、人が何も手をかけなくても、勝手に繁栄しています。

きっと八百万の神々の正体は、多様な微生物たちの事ではないかと思います。

ここで奉納の話に戻ります。

奉納の準備が整い、神主さんが祝詞をあげます。
祝詞があげられると同時に、神社の木々が急にざわめき始めました。
祝詞が進められ、神主さんの氣も上がるにつれ、風が集まってきました。

私たちは深く頭を下げたまま、神様の存在を感じざるを得ませんでした。

祝詞のもつ振動は神さまに届ける最も効果的な振動なのかなと思いました。
そしてその神様に演武を届け、神様と繋がることをしたんだと体感しました。

昔から人々は、五穀豊穣を願い、夜通し祭りをしました。
その人々の起こす振動により、神様が集まり、風が吹き、土が肥え、腐敗は発酵となり
人々と地球の生命が共存してきたんですね。

毎回の稽古も奉納であること

愛と感謝と、争わず屈せずの精神
「はい！」という返事と「えい！」という真直ぐな気合い

そしてサンチンの調和の呼吸の振動にて
八百万の神々と繋がり
一人一人の命が、全ての生命と共鳴し、共存していけるように
本当の意味で、強く、清らかにいられるように
そのように稽古していきます。

神様は清らかな行い、清らかな心に集まってきます。

だから毎日コツコツと「磨く」のです。

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